All About 女性の健康

自分の体のことって、意外とわかっていないもの。なにか変だと感じても、病院に行くほどなのかどうか、判断がつきません。ちょっとした体の悩みから深刻な女性の病気まで全て網羅。体だけでなく心の問題についても取り上げます。

肝疾患

肝疾患

肝疾患

・肝臓は沈黙の臓器

肝臓は物質(成分)の代謝や有害物質の解毒、胆汁の分泌などをつかさどっている重要な臓器です。肝臓はすぐれた再生能力を持ち、肝疾患で肝細胞が破壊されても再生が可能なため、なかなか自覚症状があらわれないことから、「沈黙の臓器」と呼ばれています。肝疾患には、肝炎、肝硬変、脂肪肝と病状をあらわすいくつもの病名があり、その前に原因となるもの(ウイルス性、アルコール性、先天性、自己免疫性、代謝障害性、薬剤性) をつけて呼ばれています。

・日本人に多いウイルス性肝炎

なかでも、日本人に最も多いのは、ウイルス性肝炎で、急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎に分けられます。

急性肝炎とは、発症後6力月以内に治るもので、6力月以上続くと、慢性肝炎と呼ばれます。

慢性肝炎は安静が第一で、抗ウィルス薬などを投与しながら、食事療法を行い、治療していきます。

劇症肝炎は急性肝炎が急速に悪化して肝細胞が破壊され、約70〜80%の割合で死に至る恐ろしい病気です。

・日本で多い肝炎はA型、B型、C型

肝炎ウィルスはA型、B型、C型、D型、E型、G型、TT型が今までに確認されていますが、日本で特に多いのはA型、B型、C型の肝炎です。

A型肝炎は、感染者から排泄された便中のウイルスが、野菜や飲料水などを通じて口に入るという経口感染によるものです。

2〜6週間潜伏したのち、38度以上の高熱と倦怠感、吐きけなどの初期症状があらわれ、それが1週間ほど続いたあとに黄疸があらわれます。黄疸は2〜4週間でおさまり、それと同時に肝炎も治ります。

B型肝炎は、ほとんどが輸血によるもので、ほかに注射やハリ、セックスなど、人の血液や精液によって感染します。

母親がB型肝炎に感染していると、出產時、産道を通る時に赤ちゃんに感染する恐れがあります。

B型肝炎ウイルスに感染し、血液中にHBS抗原というウイルスが存在しているにもかかわらず症状があらわれない人を、キャリアと呼びます。キャリアの中で、約10%が慢性肝炎を発症し、残りの90%の人が急性肝炎になるか、生涯、肝炎を発症することなく過ごします。

C型肝炎は、輸血や血液製剤によるものと、注射やハリなどによる血液感染です。セックスによる感染はほとんどなく、出産の際の母子感染もわずかです。約40日間の潜伏期間ののち、急性肝炎を引き起こします。

C型肝炎の感染者の約50%に食欲不振、倦怠感などの症状があらわれますが、残りの約50%には自覚症状もあらわれないまま、おさまります。ほとんどの場合、 治療を必要としません。

しかし、C型肝炎になった人たちの多くは、約10年後に肝炎が再発し、慢性肝炎へと移行し、肝硬変や肝ガンになるおそれがあります。

病院で使い捨ての注射器が使われるようになって以降、C型肝炎の感染者は減少しています。

・肝臓が萎縮してかたくなる肝硬変

肝硬変とは慢性肝炎が進行して起こるもので、肝細胞が破壊され、肝臓が萎縮してかたくなり、表面が隆起してでこぼこしてきます。この状態を肝硬変といい、肝臓としての機能が果たせなくなります。

通常、食欲不振や倦怠感といった不定愁訴ともいえる症状がありますが、まったく自覚症状がなく、健康診断などで突然発見されることも少なくありません。

肝硬変が進行し、肝臓がかたくなると、肝臓内の血液が流れにくくなり、腹水やむくみといった肝内血流障害の症状が出たり、肝細胞の機能低下から貧血や出血が起こりやすくなったりします。また、男性で、女性ホルモンのエストロゲンが処理できなくなって乳房がふくらむこともあります。そのほか、末梢血管が拡張することから血液量が増え、手掌紅斑やクモ状血管腫ができたりします。

肝硬変を治し、元に戻すことはできませんが、治療によって進行を遅らせることはできます。

・中性脂肪がたまって起こる脂肪肝

脂肪肝とは、アルコールやエネルギー の過剰摂取、糖尿病、薬剤や毒物の中毒などによって、肝細胞の30%以上に余分な中性脂肪がたまった状態をいいます。

病状が悪化しなければ、吐きけや嘔吐、黄疸などの症状はあらわれず、健康診断などで発見されることが多いようです。

脂肪肝は原因をとり除けば改善するのでそう心配はいりませんが、慢性肝炎とまちがえられやすく、注意が必要です。

・肝ガンには2種類ある

肝ガンには、他の臓器からガン細胞が転移してきて発病する転移性肝ガンと、B型やC型肝炎ウイルスが原因となったり、慢性肝炎や肝硬変が進行して発病する原発性肝ガンの2種類あります。転移性肝ガンの場合は、ガンが肝臓に転移してくるまでの間にかなり進行していることがほとんどです。原発性肝ガンはガン細胞を手術でとり除くのが最良の治療法ですが、すでに肝硬変になっている場合が多く、手術ができないこともあります。

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