All About 女性の健康

自分の体のことって、意外とわかっていないもの。なにか変だと感じても、病院に行くほどなのかどうか、判断がつきません。ちょっとした体の悩みから深刻な女性の病気まで全て網羅。体だけでなく心の問題についても取り上げます。

卵巣ガン

卵巣ガン

卵巣ガン

よほど進行しないと症状のない静かなるガン

卵巣は女性の体の中でも、いちばん腫瘍ができやすいところ。卵巣の腫瘍はほとんどが良性の中で、卵巣ガンは悪玉として君臨しています。

卵巣ガン全体の中で、腺ガンが60%を占めています。卵巣で発生した原発性のガンばかりでなく、胃や乳房から転移した転移性ガンも20%ほどあります。静かなる腫瘍で、よほど進行しないと自覚症状があらわれないので、気づいたときにはⅢ期、Ⅳ期ということも・・・。転移のスピードも早く、かつて卵巣ガンは最も死亡率の高いガンでした。検診の普及で、死亡率は低下しているものの、おなかの壁を突き破らない限り、細胞診、組織診もできないので、ガンに対するスタンスである早期発見、早期治療が最もむずかしいガンです。

引き金になるのは、肥満、糖尿病、高血圧、喫煙習慣、動物性脂肪の過剰摂取などです。年齢的になりやすいのは、やはり30〜50代です。妊娠回数、出産回数の多い人ほど、卵巣ガンにかかる率は少なく、未妊・未産の人、つまり妊孕力の弱い卵巣にガンが発生しやすい、という統計もあります。卵巣ガンの場合は、母親が卵巣ガンであった場合、娘さんも、というケースがほかのガンより多くみられます。そうした危惧のある人は、いっそう検診に力を入れてほしいものです。

エコーや画像診断を用いた婦人科の検査でも、ある程度の判定は可能です。腫瘍マーカーは再発のチェックに役立ちます。早期発見は無理とあきらめずに、子宮ガンなどといっしょに、定期的に検査してほしいと思います。子宮検診の際、医師に「卵巣も診てください」と、きちんと意志を伝えることです。すすんで檢査を受けていれば、手遅れになる前に、予測はつくはずです。

服のサイズが変わったら要チェック

初期に自覚症状はありませんが、ウエストが太くなった、骨盤に圧迫感を感じる、おなかが張る……などの症状を訴える人もいます。

概して女性は、出血とおなかが大きくなることに無頓着です。スカートのサイズが、9号から11号、13号と変わったときには、「中年太り以外に何か原因があるのでは?」と、一度体の見直しをしましょう。ガンや、嚢腫や腹水など、思わぬ病気が隠れているかもしれません。

腫瘍が大きくなると、膀胱や直腸を圧迫して頻尿や便秘が起こり、不正出血、腹水などの症状、発熱、体重減少、だるさなどで気づくこともあります。卵巣ガンというのは、腹腔の中にばらまいたように広がり、播種性の転移をするのが特徴です。居心地のよい、栄養状態のよい骨盤の中にばらまかれれば、ガンはあっという間に増えて、広がってしまいます。驚くほどのスピードで、Ⅲ期、Ⅳ期に進んでしまうのです。

手術と抗ガン剤で今は長期生存の人も

治療の基本は切除手術です。できるだけ手術でガンの組織をとり除き、そのうえで、抗ガン剤による化学療法が行われます。卵巣ガンは、ガンの中でも抗ガン剤が効きやすい点が、唯一の救いです。

初期に発見できて、将来妊娠•出産を望む場合は、ガンの性質をよく検査したうえで、病巣のある卵巣・卵管だけを切りとることもあります。卵巣を1つとっても、もう1つが無事に残っていれば、 妊娠は可能だからです。

進行したガンの場合は、両方の卵巣・卵管だけでなく、子宮やリンパ節まで切除しなければなりません。両方の卵巣をとった場合は、女性ホルモンが急激に減るので、若い人でも更年期症状があらわれます。その場合は、ホルモン補充療法などを行います。播種によってあちこちに散らばってしまったガンは、手術ではとれないので、化学療法中心の治療になります。その場合、一度開腹して腹腔の中をよく確認したあと、化学療法にとり組みます。ガンが小さくなったあとに、 もう一度手術に挑戦することもあります。

化学療法は、患者さんに最も合う薬を見つけることが大切です。「抗ガン剤感受性試験」を行う医師なら安心でしょう。シャーレに抗ガン剤と患者さんのガン細胞を入れ、どの抗ガン剤が最も合うかを調べることで、より治療効果を高めるのです。

卵巣ガンの抗ガン剤は、現在「シスプラチン」を中心に、複数の抗ガン剤を併用して効果を上げています。シスプラチンの開発で卵巣ガンの延命率は高まりましたが、まだ化学療法だけでは完治には至りません。また、よく効く抗ガン剤ほど副作用も大きいといわれますが、シスプラチンにも吐きけ、脱毛、腎機能障害などの副作用があります。しかし新しい制吐剤などが開発され、だいぶ緩和されています。最近は抗ガン剤の長期投与で、長期生存者もみられるようになりました。

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子宮・卵巣, 現代女性

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